
吉田神社の参道沿い
人間国宝が愛した美しき邸宅
吉田山を間近に望む閑静な邸宅街。
京都大学のシンボルでもある時計台から歩いてすぐ、節分祭で有名な吉田神社の参道沿いに建つ京町家。
庭は砂利が敷き詰められた広大な参道に面し、表玄関は高い塀で囲われた風格のある造りとなっている。
建物は、大正時代のころ茶人として知られた人物が建てたと言われる数寄屋風建築で、大正後期から昭和にかけて、人間国宝の認定を受けた人物が暮らしていた由緒正しい歴史を持つ。
敷地内には趣が異なる4つの庭があり、庭から庭へ渡るように作られた長い廊下が独創的。
上質な素材を贅沢に使い、細部にまで工夫を凝らした素晴らしい造りで、居室と一体化した庭が織りなす風景はドラマチックな美しさ。
見る人の心を捉えて放さない秀逸を極める邸宅だ。
吉田神社前の京町家
- price
- 14,800万円
- location
- 京都市左京区吉田上大路町4
- transportation
- 京阪電車・出町柳駅/徒歩約17分、市バス・京都大学前/徒歩約6分
- size
- 敷地307.43u( 約92.9坪)
- contact
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Plan
間取図
Photos
この家を建てた人物と、かつてここに暮らした人間国宝は、
いずれも一流の茶人として知られていたという。
2人が愛した本格的な茶室は、時を経てなお美しい。
玄関
庭と居室を細長い廊下で結ぶ、独創的で美しい造り
かつて茶道具のコレクションが並んでいたお茶室の次の間。
この家に暮らした人間国宝は、庭の手入れを毎朝の日課にしていたという。
掘り炬燵のある中の間から、中庭を眺める
隣り合う居室が庭を介してゆるやかに繋がる
広大な庭園を望む座敷
庭はそれぞれに趣が異なり、廊下の奥へ進むほどに華やかになる。
玄関前には簡素な表庭、茶室横には露地(茶庭)、
ししおどしの音が響く風雅な中庭、奥には広さと風格を備えた広大な庭園が造られている。
当時は貴重だったガラスがふんだんに使われている
博識博学だったという日本国宝だった人物は、この部屋にたくさんの本を並べていたそう。
8帖の広さがあり、踊りの稽古にも使われていた
広い玄関庭には、かつて大徳寺の大仙院からいただいた古いお地蔵様が置かれていたという。
お地蔵さまは引っ越しに伴い撤去されたが、庭の風情は当時のまま。
庭側は、吉田神社の参道に面す